中途半端な援助が結果として状況を悪くするという話はよく耳にします。
 もちろん立ち直ることができればよいのですが、去るべきものが時機を失して苦しむ未来に向かうのは残念なことです。
 会社であったり、経済であったり、人の命であったり、生き永らえさせることが幸せとは限らないように感じます。
 医療の発達は「死ねない体」を生みだしました。かつては短命あるいは死産であった重度の障害児は機械によって生かされるようになりました。人生の終末においても、機械で生かされる時代になりました。(障害や病気を差別する意図はありません。また、生きようとする命を否定する意図もありません)
 会社や経済においては、市場にまかせておけば淘汰される事象を国家が介入することで歪めてしまうことがあります。
 底を突くと次は上昇するという考えが仮に正しいとしたら、底を突くという機会を奪っているともいえます。
 下落傾向にある株式市場で株式を購入したところで、売りたい人が多ければ焼け石に水となります。わざわざ下がっている時にお金を出してくれるなら、利益確定ができます。その利益を享受できるのは株式市場でお金を動かしている資金がある人(機関)です。何百、何千億円使われても庶民には恩恵がほとんどありません。