失礼を承知で書きますが、旅行客相手などその時だけの関係で商売をしている小さなお店なら質の悪い物を売ってしまうこともあるのでしょう。しかし、上場しているような会社が展開している小売業では質の悪い物を堂々と売るようなことはなかったように思います。もちろん、扱う商品数が多ければ一部そういったものが混ざることはあると思います。しかし基本的な姿勢として、良質な物を適切な価格で届けようとする矜持があったように思います。

 そのような誇りはどこかへ捨ててしまったのか、底上げ弁当や底上げ飲料水、勘違いさせて買わせるパッケージを見かけるようになりました。
 民法の教科書に出てくる錯誤にどこか似ているような印象を受けます。

 また、お客様のために改良しましたと言いつつ、企業の利益に繋げ顧客に負担を強いていることが透けて見える事柄も目に付くようになりました。原材料の高騰で内容量を減らす、または価格を上げると言えばよいところを、女性や高齢者が食べやすいように商品を小さくしましたと言ってしまう姿勢に貧しさを感じます。

 日本最高と言って現実から目を逸らしている間に、あるいは、他者を馬鹿にしている間に、その他者は努力をして成長しています。開催中の冬のスポーツ大会の開会式は、昨年の夏のスポーツ大会の開会式と比較され、良い評価を受けているようです。
 日本最高とされる項目の中には、某国では欺いて商売をしたり、パクりやコピーで商売をしているという比較に置いて語られるものもありました。しかし、現在の日本には錯誤に陥らせて意思表示させるような商売を上場企業でも行っているように感じられます。