ボクらの時代に安達祐実さんが出演されました。山口紗弥加さんと貫地谷しほりさんも出演されていました。
 トーク中に飲み物が運ばれる場面がありました。多くの場合、無言でテーブルに置かれていくので取り立てて話題にすることではありません。そのため、何か普段とは別の行動がされると目が向くことになります。安達祐実さんは飲み物を出してくれた人に「ありがとうございます」とお礼を言われました。普段から言い慣れているので、撮影中のその場面でも当然に言葉が出たのだと思います。

 コンビニやスーパー、喫茶店などの店員に「ありがとうございます」というのはおかしいというような話をかつて聞いたことがあります。その当時の議論は忘れてしまいましたが、「あいさつ」というものがコミュニケーションの潤滑剤として機能している面を考えると、お礼を言われて嫌な気持ちになる人はほとんどいませんので、目くじらを立てることではないように思います。

 お礼を言うことが当然だという考え方も、お客様は神様だという考え方も、こっちはお客様なんだぞという振る舞いも、いらぬ上下関係を生み、横柄な態度や傲慢さを招いてしまう要因になります。
 安達祐実さんの振る舞いを見て、謙虚さや些細なことでも自然と感謝する心持ちが大切だと感じた番組でした。