昔から気になっていたことなのですが、子どもが小学生高学年から中学生のころに「ああ言えばこう言う」の状態が多くなると「反抗期だ」という言葉を引っ張り出してきます。反抗期という便利な言葉でその状態を表現できます。しかし、よく考えてみると人生を十数年生きてきたのだから自分の考えを表現したくなるのは当然であるように思います。
 そもそも、幼児期にはすでに自分の意思を示して拒否することもあるわけですから、子どもにとって反抗期などという烙印を押されることは望むことではないのでしょう。
 白痴や精薄、精神分裂病、めくら、おし、つんぼ、びっこなどが表現を変えたように、反抗期という言葉もより適した表現が見つかるといいなと思っています。
 私はひとくくりに反抗期で片づけているその姿自体に否定的なので、くくる言葉はなくてもいいのかもしれません。